2015年9月3日更新


第21-22期(2010-11年度)学会長あいさつ




第21回大会を終えて

前田 耕司(早稲田大学)

 学期はじめで何かとご繁忙ななか、日本国際教育学会第21回大会にご参会いただきまして深く感謝申し上げます。
 また、今大会も国立曁南国際大学の楊武勲会員、並びに台北教育大学の翁麗芳会員をはじめ台湾からおいでの多くの会員の皆様をお迎えできました。衷心より御礼申し上げます。
 さて、本大会は9月の11、12日の2日間で39件の自由研究発表がありました。20回大会の44件には及ばないものの首都圏以外で開催した大会としてはこれまででもっとも盛会なものとなりました。とくに東北大学名誉教授の岩田靖夫先生には国際平和教育の根源的な理念に関わる基調講演(T)を、また楊武勲会員には台湾の高等教育戦略についての基調講演(U)を賜り、国際教育学にとって貴重な示唆を得ました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 また、何よりも本大会施設をご提供下さり、スクールバスの手配・便宜を図っていただきました仙台白百合女子大学人間学部長の牛渡淳大会実行委員長、また大会開催の準備等でご尽力いただいた大迫章史事務局長をはじめとする実行委員の皆様には会員を代表しまして心からお礼と感謝の言葉を述べたいと思います。
 実は、私事で恐縮ですが、仙台白百合女子大学は私にとっても縁のあるところでございます。牛渡淳会員から国際教養学科立ち上げにあたり集中講義を仰せつかり、3年あまり勤めさせていただいたことがございます。このように私にとっても思い出深い場所での大会開催となったわけで非常に感慨深いものがあります。
 さて、昨年の研究大会からこれまでを振り返ってみますと、まずは、本学会が創立20周年年を迎えたことを受けて、20周年記念年報の刊行を行いました。内容は昨年の研究大会の自由研究の発表(投稿論文)や課題研究・シンポジウムを反映したものになっております。これは、すでに一般会員の皆様のお手元に届いていることと存じます。まだお持ちでない学生会員の方は、半額でお分けしておりますので、この機会に是非、お求めください。
 2つめは、長い間の懸案事項でありました春季大会ですが、実質的な討論の時間の確保と紀要論文投稿へのモチベーションを高めるという方向のもとに発展的に解消しまして、春季研究会にスリム化しました。
 3つめは、5月に台湾の国立曁南国際大学と共催で「第5回東アジア大学院生国際シンポジウム及び比較教育古典名著フォーラム」を開催しました。これは、春の大型連休の中日にもかかわらず、日本から21名の会員が参集し研究発表を行い、非常に盛会でした。第20期を振り返り、次の25周年に向けて中継ぎ役として多少なりとも責任を果たせたのではないかと自負しております。
 今期も引き続き、会長を仰せつかり、次の25周年、30周年に向けて本学会がさらに飛躍できるよう、つなぎ役としての責務を遂行できるよう気を引き締めているところであります。もう一期お付き合いをいただき、ご支援・ご教導を賜りますようお願い申し上げます。
 さて、学会というのは30年経ったときに学会としての品格が問われると聞き及びます。また、学会誌の評価もだいたい30号で決まるといわれます(目下、市販化も視野に入れて検討中です)。そのときに向け、一つは、全国的に高い認知度が得られるような学会にすること、二つに若い研究者にとって希望のもてる学会になっているようにすることが、会長としての私の務めだと考えます。
 また、今回もいくつかの学会規則の改定を提案させていただきました。規定も時間が経過するにつれ改訂の必要がでてきます。たとえば、地域主権の問題も取りざたされる現今ですが、首都圏以外の地域の会員の学会運営への参画をどうするかという問題を議論の俎上にあげたいと考えております。学会も多様な会員の集合体です。全国的な学会として発展していくために、地域の視点も視野に入れて名実ともに国際性豊かな学会になるように皆で育てていければと願っております。仙台での本大会開催を機に首都圏以外の地域の会員にもこれまで以上に学会の運営に携わっていただければ幸いです。
 理事会での報告によりますと8月現在で会員数が284名になりました。300名まであと一歩というところまできました。私の在任中に何とか達成できればと願っております。初代会長は、この学会は横滑りすることはないが、倒れることはあるといわれたそうです(2003年春季研究大会報告より)。これまで何とか倒れないで(破綻しないで)やってまいりましたが、将来、会員数が500になれば財政的にも安定しますし、年報の隔年発行も可能になります。そのために、本学会の魅力を新入会員の獲得に向けどう発信していくかが本学会の次の時代に向けての課題の一つであると考えます。新たな会員獲得に向けてより一層のご支援・ご協働を賜りますようお願い申し上げます。
 おかげ様で、来年の春季研究会は江原裕美会員から帝京大学での開催をご快諾いただいております。より多くの若い会員の皆様の研究発表をお待ちしております。また、秋の研究大会は岩崎正吾会員ご在職の首都大学東京での開催がすでに内定いたしております。次の研究大会に向けてご提案・ご要望等がありましたら事務局のほうにお寄せいただければ幸甚です。
 最後に、春季の研究会・秋季の研究大会を成功裏に収めるためにも会員の皆様方多数のお力添えをいただくことを期待しまして私のご挨拶に代えさせていただきます。




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